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【分権の壁 第1部 歪みの構造】(上)かき消された警鐘 (3/3ページ)
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新潟県佐渡市も合併の後遺症に悩む。地域の絆であり、貴重な観光資源である祭りが消えゆくのだ。
散りゆく桜の木の下を豪華な衣装をまとった太夫がゆっくりと練り歩く「おいらん道中」。佐渡市の羽茂地区で4月20日に行われたこの祭は、13年目にして昨年、突然中止された。
今年は地区住民の努力で何とか復活させることができたが、佐渡島では1市7町2村が合併し、人口約7万人の佐渡市が誕生した16年3月、約40の祭りが姿を消した。合併までは、地域のイベントに行政がヒトも金も援助していたが、それが、合併であてにできなくなったからだ。
佐渡観光協会中央支部長の浅野彰氏は、「祭りやイベントの事務局には役場の職員が参加していた。それが、合併後は地域に『丸投げ』だ。補助金は毎年減らされ、祭りはとてもできない」と嘆く。
20年度予算で祭りやイベントへの補助金は約5600万円。前年度よりも約1400万円も減った。
ピーク時の平成3年度約123万人だった佐渡島への観光客は、18年度は半数近くの約65万人にまで落ち込んでいる。
浅野氏はいう。「合併で、観光の島から、観光が消えていく」