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元行員の悲哀、夢裏切られ 新銀行東京 (1/2ページ)
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旧経営陣が推し進めたずさんな融資実態、代表執行役の独善的な体制…。上層部の「過ち」が次々明らかになる新銀行東京。開業時には「中小企業への無担保融資」という設立理念に共鳴して、理想に燃えて仕事に邁進(まいしん)した行員も少なくなかった。
「無担保融資はバンカー(銀行家)の夢。理念は魅力的だった」。こう語るのは、新銀行に約2年間務めた元行員の男性。男性は、“土地担保至上主義”の日本でも企業の成長を見極めた銀行業務ができると考え、入行した。
行員の半分ぐらいが休日返上で働く活気ある職場だった。多くの行員は「今、赤字なのは仕方がない」と理想に燃え、この男性行員もがむしゃらに働いた。
しかし、極端な融資拡大路線に疑念がわき始めた。当時の代表執行役、仁司泰正氏が朝礼で「6カ月以上会社が持つならどんどん貸せ」「目利きや職人芸という言葉は使うな」…。こんな大号令がかかるたびに、「これじゃあダメだ」と思うようになった。
それでも仁司氏の命令や指示は絶対だ。逆らった役員は「次々に辞任に追い込まれた」と男性行員は振り返る。