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「派遣」の労災、初めて減る 不慣れな若年、いぜん高水準

2009.5.26 14:52
このニュースのトピックス労働・雇用

 平成20年の労災による死者数は前年比89人(6.6%)減の1268人で、8年連続で過去最少を更新したことが26日、厚生労働省の集計で分かった。労災による派遣労働者の死傷者数は5631人で、統計を取り始めた16年以来、初めて減少に転じたが、依然高い水準にある。

 集計によると、一般の労災の死者では、労災事故が多い建設業は430人と全産業で最多。製造業の260人と合わせ、これら2業種で過半数を超えている。

 原因別では、建設業で多い「転落・墜落」が311人で最も多く、次いで路上の「交通事故」が287人。「おぼれる」は前年の20人から38人にほぼ倍増した。

 3人以上が一度に死傷したり病気にかかったりする重大労災は、前年より12件(4.1%)減って、281件。災害形態の内訳は「交通事故」が125件で全体の約4割を占め、「中毒・薬傷」の69件が続いた。昨年の主な重大労災では、8月に東京都豊島区で、ゲリラ豪雨による増水で下水道管の工事をしていた作業員5人が流され死亡した事故があった。

 一方、20年の労災による死傷者計12万9026人のうち、派遣労働者は5631人(うち死者31人)で、前年比254人(4.3%)減となった。初めて減少に転じたが、労働者派遣法改正で製造業派遣が解禁となった16年の667人の約8.5倍で、依然高い数字を記録している。

 派遣現場の業種別死傷者数は、製造業が2965人で最多。製造業では経験年数が「1カ月以上3カ月未満」の“新人”による事故が27.7%で最も多く、年齢別では「30代」が28.2%、「20代」が25.0%と上位を占めた。経験が浅く、若年層の労働者が被災する傾向が浮き彫りになった。

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