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【ゆうゆうLife】独身息子の母介護(1)仕事辞め、精神的に追い込まれ (1/3ページ)

2009.3.9 07:50
このニュースのトピックスゆうゆうLife
介護に専念して4年目。「自分の人生のことは、介護が終わった後に考えたい」と話す鈴木宏康さん(左)と母=川崎市介護に専念して4年目。「自分の人生のことは、介護が終わった後に考えたい」と話す鈴木宏康さん(左)と母=川崎市

 男性の晩婚や未婚化と、女性の長寿化の影響で、母親の在宅介護を担う独身の息子が増えています。仕事を辞め、母の介護に取り組む姿が美談として語られる一方で、彼らの多くはすべてをひとりで抱え込む傾向にあり、虐待などの課題も浮き彫りになっています。独身息子の母介護を、4回で連載します。(清水麻子)

 8畳の居間を、認知症の母(80)がグルグルと歩き回る。「ご飯だよ」。川崎市の元会社員、鈴木宏康さん(50)が声をかけると、母は足を止め、宏康さんを見た。

 4年前、母は徘徊(はいかい)がひどくなり、外出先から帰ってこられなくなった。宏康さんは部品製造会社に勤めながら介護を続けたが、中抜けできない部署への異動を機に、両立ができなくなり辞職した。

 以来、母の介護に専念する。介護保険の利用は土曜のデイサービスだけ。見守り、食事、排泄(はいせつ)、散歩介助をひとりでこなす。

 母の遺族年金で暮らす日々はつつましく、通院費がかさめば、生活は苦しい。しかし、「一緒にいてあげられる日々が一番、親孝行。そういう時を過ごせる今は幸せなのかもしれない」と宏康さん。

 しかし、今の心境になるには時間がかかった。介護に専念し始めた当初、母には「昼夜逆転」もあった。夜11時に床についても、起き上がって散歩に出ようとする。未明にサッシを開け、ドアをたたいては「出してくれ」と叫んだ。近所に迷惑をかけては、と母を車に乗せ、高速道路を走り続けたことも。

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介護に専念して4年目。「自分の人生のことは、介護が終わった後に考えたい」と話す鈴木宏康さん(左)と母=川崎市
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