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【ゆうゆうLife】介護 特養で看取るには(下)最後は家族の意向反映 (1/3ページ)
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医師が十分対応できる特別養護老人ホーム(特養)でも、入所者の家族が施設での看取りを希望しないこともあります。いったん、施設での看取りに同意しても、後で気持ちが変わることも。ただ、特養などの施設で息を引き取ることへの社会的評価は定まっておらず、特養側は家族の意向を優先して対処しています。(佐久間修志)
「あのとき、ほかに方法はあっただろうか…」。東海地方の特養に入所していた母、マチさん=87歳で死去=を病院で看取った神崎登さん(58)=いずれも仮名=は、母親の看取りについて、今も割り切れないでいる。
マチさんは、特養に入所していた平成13年、脳梗塞(こうそく)で病院に運ばれた。マチさんの希望は「施設のみんなのところに帰りたい」だったが、まひで食べ物の飲み込みが難しくなった後も、点滴などに頼らず、食事を取ろうとしたため、肺炎を幾度となく発症した。結局、中心静脈に直接点滴する処置を余儀なくされ、「復帰」は遠のいた。
マチさんが「帰りたい」と願った特養は、医師が常勤で医療も手厚いが、中心静脈への点滴をしているようなケースは、受け入れが難しかった。マチさんの願いを汲んだ特養側は「胃ろうにするならば何とか…」と提案したが、マチさんは「嫌や」。「体にチューブを通す手術がどうしても受け入れられなかったのでは」。神崎さんは母親の気持ちをおもんぱかる。
母親をどうすべきか。神崎さんの心は揺れた。施設の食堂には、手先の器用だったマチさんの張り絵が飾られ、マチさんはいつも神崎さんに自慢した。施設主催の家族旅行でも、楽しそうな笑顔で写真に納まっている。
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