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【ゆうゆうLife】介護 特養で看取るには(中)「いつでも呼んで」に安心感 (1/2ページ)

2008.11.25 08:14
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特別養護老人ホーム「ひまわり」の嘱託医を引き受けた太田秀樹医師。インフルエンザの予防接種をして回る特別養護老人ホーム「ひまわり」の嘱託医を引き受けた太田秀樹医師。インフルエンザの予防接種をして回る

 特別養護老人ホーム(特養)で入居者を看取るには、医師がいつでも診察に応じる態勢が必要。しかし、現実には、“特養の医師”である嘱託医が緊急時に対応できなかったり、嘱託医でない医師が診療しても、見合う報酬が期待できないなど、難しいのが現状です。嘱託医との関係を新たに模索する特養も出ています。(佐久間修志)

 「この診療所で嘱託医を引き受けてほしい」。平成18年。日差しが強まる初夏の昼、栃木県都賀町にある特養「ひまわり」の佐々木剛施設長は、栃木市の在宅医、太田秀樹医師を訪ね、切り出した。

 「分かりました」。太田医師は即答した。「本気で看取りをやりたいんですね。できる限り、協力します」

 ホームは15年に一時期、看取りを進めた経験があるが、「看護師や介護職の頑張りに支えられた不安定な看取りだった」(佐々木施設長)。夜間・休日は嘱託医を呼べず、医務室長の看護師が何度も夜間に出動した。

 その看護師が過労で退職すると、看取りはできなくなった。以後、胃ろうなど医療措置が必要な入所希望者は断っていた。「スタッフの負担は減ったが、地域の期待に応えられない施設でいいのか」。葛藤(かっとう)は続いた。

 転機は18年の介護保険制度改正。特養の役割に「重度化への対応」が掲げられた。「やはり、特養は介護で困った住民の要望に応じられる“駆け込み寺”でなくては」。夜間の態勢を整えるべく、これまでの嘱託医と契約を打ち切り、後任として在宅医療に定評のある太田医師の在宅療養支援診療所に白羽の矢を立てた。

 それから2年。ホームでの看取りを希望した人は全員、ホームで最期を迎えた。昨年10月にホームで父親を看取った地元の男性(53)は「父の状態の変化に対し、常に処置を考えてくれた。最期は看護師も一晩中付き添ってくれた」と感謝を口にする。

 がんで痛みのケアなどが必要なケースはまだない。ただ、「嘱託医を引き受けてもらった太田先生からは、必要ならいつでも呼んでくださいと言ってもらえる」(佐々木施設長)のが強み。「ここで看取られたいという家族の要望に、今は自信を持って『任せてください』と言えます」。スタッフは胸を張って答えた。

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特別養護老人ホーム「ひまわり」の嘱託医を引き受けた太田秀樹医師。インフルエンザの予防接種をして回る
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