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【この現場】第4部・結婚はどこへいく(5)高齢者も幸せ探し (1/2ページ)
神戸市で不動産業を営む楠博行さん(69)、洋子さん(60)夫妻は昨年、再婚したばかりだ。「人生を楽しむために、楽しく生きていくために結婚しました」という。
博行さんは30年近く闘病生活を送った前妻を4年前に亡くした。献身的に介護を続けてきた博行さんは、前妻を見送った後、息子夫婦に「君たちの世話にはならない。そのかわり、70歳までに結婚する」と宣言。「私は甘えんぼうだから1人ではとても暮らせないんです」
洋子さんは前夫との間に2女をもうけたが、6年前に「自分らしく生きたい」と離婚を選んだ。新しいパートナーともう一度、人生を歩みたい、と思っていた。
そんな2人が、知人を介して出会った。約2年の交際期間を経て、「今の、このままの相手を愛している」と確信。「今更、わざわざ苦労を引き込むようなことを…」と驚く友人もいたが、2人は結婚した。
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高齢者の結婚が増えている。人口動態統計(平成19年)によると、再婚の場合、「65歳以上」が占める割合は、男性でみると平成7年に2・5%だったが、19年には3・9%、女性は1・0%が1・9%と増加している。平成18年からは、一覧表の中に新しく「80歳〜」という枠がもうけられた。従来は、75歳以上はすべて「75〜79」の枠に収めていたが「75歳以上の婚姻件数が年々増えている」(厚生労働省)ためだ。
関西で結婚相談所を開く「ジェイエムアイ」の代表取締役、河原喜弘さんは「まだしばらくは高齢者の結婚は増えるのでは」と推測する。今年春には、93歳の男性と78歳の女性が結婚したという。
会員で一番多いのは60歳前後。特に定年後の男性が目立つ。「体力、知力ともしっかりしているのに、1人で家にいるというのは耐えられない」と伴侶(はんりょ)を求めて相談所を訪れる。若者と違って、決断は早い。