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【ゆうゆうLife】向き合って 女優、朝丘雪路さん(73)(下) (1/3ページ)
このニュースのトピックス:舞台
■闘病支えた舞台への情熱 私も芸のために生きたい
義母の恵美子さんを看取った女優の朝丘雪路さん(73)。恵美子さんは、日本映画の父といわれる映画監督、牧野省三の四女で、女優としても活躍していました。「闘病生活を支えたのは、舞台への情熱だった」と、朝丘さんは言います。(竹中文)
義母は、かつて「マキノ智子」という芸名で活躍した女優でした。子育てに追われて仕事を辞めたけれど、どこかに続けたいという気持ちがあったようです。
昭和58年夏に肺がんが分かった後も、私が家元を務める深水流の日本舞踊の踊りの会の舞台に「出たい」と言っていました。
やりたい作品を聞くと、「鷺(さぎ)娘」なんて無茶を言う。激しい踊りが盛り込まれている作品なんです。でも、義母ができるように「鷺娘」をアレンジしました。まずは、タイトルから。義母は娘ではないから「鷺」よね(笑)。
「鷺娘」では、白い衣装をぱっと引き抜いた後、あざやかな赤などの衣装になり、その後、激しく踊る場面があるのです。でも、「お義母さんの場合は、真っ黒の着物か、濃いグレーに梅をあしらった着物姿の色っぽい芸子に変わってはどうかしら。そうすれば、そんなに激しく動かなくても済むと思うわ」と提案しました。義母は少女のように夢見る目で「それも、ええなあ」と。
でも、義母はそんなことで簡単にだまされるような女ではないんです。中途半端にうそがつけず、目の前で衣装を発注したこともありました。電話口で「年寄りが着る衣装」と言うと、機嫌が悪くなるので、言葉を選んで説明するのが大変でしたよ。「鷺」の踊りは、今も深水流に残っています。若くても年増を踊りたい方なんかに人気がありますね。
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