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【ゆうゆうLife】介護 家族介護 足りない心への支援策(下)心の危険に気付く態勢を (1/3ページ)

2008.7.23 08:11
このニュースのトピックス少子・高齢化社会
母の介護をする山口正さんとケアマネジャーの小澤徹さん(右)母の介護をする山口正さんとケアマネジャーの小澤徹さん(右)

 ■心の危険に気付く態勢を

 介護を苦にした自殺や殺人など、痛ましい事件が後を絶ちません。事件に至る心理はさまざまですが、悩みを隠して頑張り続けると、心の糸がプツリと切れてしまうこともあるようです。介護者の“心の危険信号”に気づこうと、訪問看護師を巡回させる自治体も出てきました。事件の予防につなげる積極的な関与が求められています。(清水麻子)

 「辛かったですね」。担当訪問看護師が声をかけると、義母(94)の介護を続けてきた神奈川県秦野市の山下真知子さん(69)=仮名=は「すべて嫁である私が悪いと言われ、何度死のうと思ったか分かりません」と涙をぬぐった。

 介護者の心の状態を把握するため同市が行う「介護者うつ実態調査」で、山下さんは今年2月、中度以上の鬱(うつ)があるとされた。

 結婚した当初から受けていた“いじめ”は、義母が介護状態になるとエスカレートした。義母は現在、要介護3で寝たきりに近い。たびたび尿をもらすが、片づけようとすると、「これは水だ」などと抵抗した。

 気に入らないことがあると、「嫁が悪い」と叫んで窓をたたき、「分かりました。出ていきますよ」と返せば、「私が孤独死したら、恥をかくのはあなたたちだ」と悪態をついた。会社をやめて介護を手伝うようになった夫(68)にも、義母は暴言を投げ、夫は「早く死んでもらいたい」と言うまでに。市の調査では、夫も山下さん同様に中度以上の鬱があるとされた。

 今春、山下さんは訪問看護師に勧められ、市の介護者サロンに参加した。そこで同じように介護で悩む人の心の内を聞き、「まだ私は甘いかも」と思える余裕も出たという。

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母の介護をする山口正さんとケアマネジャーの小澤徹さん(右)

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