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【ゆうゆうLife】外出したい街づくり 嫁いらず観音院の知恵 (1/2ページ)
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日本人はよくお寺や神社にお参りするが、強い信仰心によるというよりも、生活に根付いた「生活習慣的信仰心」とでもいえるものかもしれない。
たとえば東京・巣鴨のとげぬき地蔵につながる長い商店街は“おばあちゃんの原宿”として有名で、一種の福祉空間になっているが、岡山県井原(いばら)市の「嫁いらず観音院」には感心した。
境内に入ると、高さ7・7メートルの観音像に迎えられる。奈良時代の行基菩薩の開基といわれ、本尊の十一面観音像を拝めば「いつまでも健康で幸福な生涯を全うし、嫁の手を煩わすこともない、という霊験がある」とされる。嫁不要(よめいらず)の名で親しまれ、中高年の参詣者が多い。住職はおらず、毎月17日には近在5カ寺の住職が交代で唱名をあげる。
境内の池には蓮(はす)の花がいっぱいに広がる。それに面した本堂の奧から木漏れ日のさす小径をゆくと、奥の院がある。そこから続くなだらかな丘陵には、三十三観音の石仏が並んでいる。参詣者は石仏にお参りしながら、20分かけて丘を越える。家族に手をつながれて歩くお年寄り、脚の不自由な大きな体でつえを頼りにゆっくりと登っていく男性もいる。頂上は見晴らしのよい展望台だ。

