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【ゆうゆうLife】介護 認知症が始まった 小規模多機能型の課題(中) (1/3ページ)
このニュースのトピックス:メンタルヘルス
■実態に合わない介護報酬
「通い」を中心に、「泊まり」「訪問」も提供する小規模多機能型居宅介護事業所。「介護者の急な入院」「転んで起きあがれない」など、緊急時にも対応するため、軽度でも見守りが必要な認知症の人や、ひとり暮らしの高齢者には安心です。しかし、経営の苦しい事業所が多いのが現実。「軽度の利用者が多いのに、介護報酬は中重度に手厚く、実態に合っていない」と、指摘されています。(寺田理恵)
埼玉県新座市に住む山本和子さん(72)=仮名=は、認知症で要介護2の夫の義夫さん(80)=仮名=と2人暮らし。歩行が不安定な義夫さんが家の中で転んだ場合に備え、町内にある小規模多機能型居宅介護事業所「多機能ホームまどか」の緊急連絡用の電話番号が印刷された紙を、電話機の近くに置いている。
「私ひとりでは起こせないので、そのたびに来ていただいています。最初に365日24時間とお聞きしたときは半信半疑でしたが、夜10時ごろにお願いしたこともあります」と和子さん。
従来の訪問介護があらかじめ立てられたケアプランに沿い、決まった日時に提供されるのに対し、小規模多機能型は登録者の連絡を24時間受け、柔軟に対応する。
義夫さんは3年ほど前にアルツハイマーと診断された。まどかに登録したのは昨年秋、和子さんが骨折で入院したのがきっかけ。ひとりになった義夫さんを世話するため、都内に住む娘が実家に泊まり込み、娘がいない日は、義夫さんがまどかに泊まった。緊急時に「泊まり」ができるのも、小規模多機能型の特徴だ。

