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【ゆうゆうLife】介護 介護予防 足りないサービス(下) (1/3ページ)

2008.6.18 07:56
このニュースのトピックス介護
要介護2から自立に近い状態になった勝山義昭さん(仮名、右)要介護2から自立に近い状態になった勝山義昭さん(仮名、右)

 □自治体の地域支援事業

 ■魅力少なく“自立アレルギー”も

 介護保険で要介護と認定されていた人が要支援になったり、自立になるのは本来、喜ぶべきこと。しかし、要介護度が改善し、自立と判定されるのを恐れる“自立アレルギー”の高齢者が増えています。要支援にとどまるため、認定のし直しを求めるなど、本末転倒の事態も起きています。背景には、自立とみなされた人が参加できる魅力的な自治体事業が少ないことがあげられます。(清水麻子)

 脳梗塞(こうそく)の後遺症で右半身が不自由だった東京都の元会社員、原田政男さん(73)=仮名=は昨年12月、晴れて自立と認定された。しかし、原田さんは素直に喜べない。これまで要支援1で、週に1度、リハビリをしてきた予防デイサービスは、自立の人を対象にしていないからだ。

 「今のデイは筋力トレーニングができて、体調維持に欠かせません。でも、自立になれば、ここには来られず、また不自由な体に戻ってしまうかもしれません。1人暮らしですし、人と話すチャンスもなくなる。せっかく元のように話せるようになった口の筋肉も衰えてしまうかもしれません…」

 悲観した原田さんは、地域包括支援センターのケアマネジャーと相談。介護保険を申請し直し、再び要支援1に認められた。しかし、次の更新時期を控え、不安がぬぐえないという。

 実は原田さんは、7年前に脳梗塞を起こした直後は要介護2だった。当時、口腔(こうくう)機能向上を実施していたデイサービスを探し出して通い、言葉を取り戻し、要介護度も要支援1に改善した。ようやく自立になり、うれしいはずなのに、要支援にとどまりたいのは、自立の人を対象にした自治体事業に満足できないからだ。

 「地域に、今のデイより魅力的な『行き場』がないんです。3カ月は介護予備軍として口の機能を保つ教室に通えるようですが、その後はない。すでに人間関係ができている地域の老人会などに新たに入るのも勇気がいります。スポーツクラブは月会費が高いし、健康な人と同じ体調ではないので…」と、不安は尽きないようだ。

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要介護2から自立に近い状態になった勝山義昭さん(仮名、右)
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