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笑って老いる人生 養老孟司さん「体を動かし感覚磨いて」 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:サイエンス・生物
誰にもいつかは訪れる「老い」という現実。いつまでも健康で機嫌良く暮らせるのが理想だが、「キレる老人」が話題になるなど、最近は高齢者の周囲が騒がしい。年相応に、上手に老いる術はないのか。現代版の養生訓『養老訓』(新潮社)の著者で、解剖学者の養老孟司氏は「感覚を磨き、笑って生きろ」と呼びかける。(海老沢類)
最近、仏頂面のシニアが多くなったような気がする。ほとんどは男性だ。養老さん自身、講演に行った先々で不機嫌な顔をした老人に出くわすという。苦虫をかみつぶしたような表情で、何を話しても全く笑わない。昨年はキレる老人を論じた『暴走老人!』(文芸春秋)なる本が話題を呼んだ。なんでこんなシニアが増えたのか?
「人の力で何とかなることと、何ともならないことの仕分けができない。本当は自分を変えなければいけないのに、がんばって相手に怒っている人は多いですね」
インターネットの発達で、知りたい情報がすぐに手に入る情報化社会が到来。不測の事態を『仕方ない』という気持ちでやりすごす感覚がなくなったことも原因の一つという。
最近気がかりなのは、何でも論理で片づけるばかりで「感覚が鈍った人が増えている」ことだという。普段から感覚を磨いていないから、自分の体調変化にも気づかず、「ああすればこうなる」式の健康法に翻弄(ほんろう)される。頭でっかちで、したり顔をしがちな現代人の陥りやすい欠点だ。

