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【ゆうゆうLife】介護 お年寄りを孤立させない(中) (1/3ページ)
このニュースのトピックス:病気・医療
□介護保険を補う街づくり
■商店街に居場所を作る
介護保険のサービスだけでは、孤立するお年寄りの不安や寂しさを解消できません。求められるのは、街に安心して住み続ける工夫。大阪市淀川区の「デイサービス生活屋(いきいきや)」は、商店街にお年寄りの居場所を作ろうとしています。(寺田理恵)
阪急神戸線神崎川駅前の三津屋商店街は、狭い道の両側に500メートル以上も小売店や飲食店が並ぶ。昔ながらの対面販売をする豆腐店、かまぼこ店、精肉店−。
その中の1軒、介護保険の認知症デイサービスを提供する生活屋は、軒先の鳥かごと縁台が目印。自転車で通ってくる河本香代子さん(79)は「お母さん」と呼ばれている。
要介護2だが、歩いて10分余りの自宅で1人暮らし。化粧し、帽子をかぶった姿や、テンポの早い会話からは、認知症とは分からない。
この日はかぜで、のどの調子が悪かったが、職員と連れだって昼食に使う食材を買いに出た。
青果店の店先で野菜を選んでいると、河本さんのしわがれ声を聞きつけた店の女性が、心配そうに顔をのぞき込んで言った。「お母さん、かぜ引いたん?」
みそ汁の具に使う豆腐を買いに、1人でボウルを持っていくこともある。店側も「領収書を書くから待ってて」と、慣れた様子。
生活屋に通う前から、この商店街を利用していた河本さんには顔なじみが多い。生活屋が休みでも、買い物に来ることがあるようだ。所々に空き店舗はあるものの、河本さんには慣れ親しんだ街並みなのだろう。


