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【ゆうゆうLife】介護 お年寄りを孤立させない(上) (1/3ページ)
□介護保険を補う街づくり
■小学校区単位の福祉活動
高齢者の孤独死が問題になっています。深刻化するお年寄りの孤立は、介護保険だけでは防げません。住民同士や公的機関が顔を合わせる場をつくることで、孤立を解消する活動が各地で行われています。川崎市多摩区で介護保険事業を運営するNPO「コスモスの家」は、エレベーターのない団地住まいの高齢者も住み続けられる街づくりを目指しています。(寺田理恵)
「このまま遺体になっちゃうんじゃないかという気がするんですよ。年寄りにならないと分からない感覚です」
公団西三田団地で独り暮らしをする岡田敬子さん(78)=仮名=は、日曜に高い熱が出たため、救命救急センターを受診した。本来は重い救急患者のための医療機関。「だれかいれば、飛んでいかない。だれもいないから不安になる」と、独居の心細さを訴える。「若いときなら気軽に付き合えても、年を取ると、お互い何となく距離を置く。どこまで背負うことになるか不安なのでしょうね」
西三田団地は、小田急線生田駅前の丘陵地帯に広がる坂と階段の街、三田地区にある。昭和41年に分譲され、当初は約1100世帯の多くが30代だったが、子世代はとうに巣立ち、高齢者世帯が増えている。エレベーターのない5階建て。階段から直接、各戸に入るタイプのため、ご近所を「同じ階段の人」「隣の階段の人」などと呼ぶ。階段が違えば、顔を合わせる機会は少ない。階段の上り下りが厳しく、外出の機会も減りがち。
岡田さんは「いつかお世話になるかもしれない」と今月2日、「コスモスの家」主催の地域交流会に参加した。自治体や社会福祉協議会などの職員、民生委員らも集う席上、「真っ先に、どちらへおすがりすればよいのか教えてください」と問うと、出席者が「まず民生委員さん」「住所は何街区ですか」「それならAさん」と口々に答えた。「Aさんとは階段が違うので、民生委員を続けていらっしゃるとは知りませんでした」と岡田さん。
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