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【明日へのセーフティーネット】声なき声(2) 厳しい雇用 (2/3ページ)
日雇い労働の現場は、人材派遣業者から携帯電話などで指示を受けて若い労働者が非正規雇用の現場を渡り歩くという形態に変わりつつある。こうした形態で日々の糧を得る現代の若い労働者にとって、あいりん地区のように、労働者が集まり仕事を探す「寄せ場」の必要性は薄らいできている。その分、全被雇用者の3人に1人が、非正規雇用という現実を見えにくくし、働いても生活できないワーキングプアや働く意欲がもてないニートの問題が全国に広がってきている。
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「記事を読んで私の未来を見ているようで、なんとも言えない気分になってしまいました。老後のことを思うと、不安で気が変になりそうです」。無職の男性(40)は、そんなメールを寄せた。「1週間に5分以上、他人と会話しないことも度々あります。ハローワークには一応求職の登録はしていますが、はっきり言って自分の年齢ではいい仕事は見つかりません」
精神障害があり、障害者基礎年金を受給しながら仕事を探している男性は、北九州市の孤独死事件に触れ、「人ごとではないと思いました。いまは父親と同居していますが、生活保護に頼らないといけない状態になったときどうなるか不安を感じます。現実の問題として、精神障害者について、企業は面接をしてくれても採用はしません」と述べる。
一昨年まで夫が6年間、タクシー運転手を務めていた東大阪市の女性は、「最初の何年かは年収も300万円以上あったけれど、規制緩和で、年収も200万円ぎりぎりになってしまいました。生活保護を受けた方が生活が楽になるのではないかと何度も考えたことがあります。今はトラックに乗っているから以前より生活は安定しているけれど、何歳まで乗れるか、わかりません」という。どの声にも、生活保護の周囲にある現実は、決して人ごとではないという危機感がにじみ出ていた。