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【ゆうゆうLife】向き合って 演歌歌手・小金沢昇司さん(49) (1/3ページ)
このニュースのトピックス:介護
■反対押し切り施設に できることだけやる
「親を老人ホームに預けることを親不孝だと思ってはいけない」。演歌歌手の小金沢昇司さん(49)は力説します。当初、決断に迷いはない力強い印象を受けましたが、話が進むほどに、葛藤(かっとう)の深さがしのばれました。(文・永栄朋子)
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実家は中華料理屋で、おやじ亡き後、おふくろ(78)が1人で切り盛りしてました。僕は姉2人の末っ子長男。おふくろも1人じゃ寂しいだろうと、結婚を機に同居したんです。
おふくろはずっと仕事仕事で明け暮れた人。孫も生まれ、何度か「隠居して、ゆっくりしたら」と提案しましたが、おふくろは「常連さんが待ってるから、店はたためない」と聞き入れませんでした。70過ぎても軽トラックを乗り回し、仕入れも仕込みもやって、元気だったんです。
それが、71歳のときに「疲れた」と口にするようになったんです。そんなことを言う人じゃなかっただけに心配で。病院に連れて行ったら、「鬱(うつ)状態」だと言われました。店はたたみました。ただそれがよかったのかどうか。おふくろは極端に口数が減り、動作も遅くなりました。
元気で気丈だった人がいきなりこれでしょ。人と交流した方がいいんじゃないかと、5年前に介護保険を申請。週に2回デイサービスに通い始めました。当時は要介護1。認知症はありましたが、徘徊(はいかい)や暴言はなく、ただ暗くて、おとなしい。ところが、だんだん唯一の楽しみだった僕が出ているテレビにも反応しなくなり、それからは坂を転げ落ちるようでした。

