ニュース: 生活 RSS feed
【ゆうゆうLife】雇用 安心して働けない!! 日雇い派遣の社会保障(上) (1/3ページ)
□失業手当
■印紙で証明、給付可能
1日とか数日、短期契約で製造現場などに派遣される「日雇い派遣」。違法派遣で事業者が摘発されるなど、不安定なうえ、条件を満たせば適用される雇用保険や年金なども、適用されていないのが実態です。(佐久間修志)
東京都内に住む小島仁志さん(43)=仮名=は、9年前から日雇い派遣で生計を立てている。以前は名古屋で日雇い派遣の登録をしていたが、5年ほど前から、東京近郊を現場に、複数の事業者に登録して、仕事の紹介を受けている。
「名古屋時代には、毎日仕事が入っていたこともあった」という小島さん。「あとは時給さえ高ければ生活は安定する」という読みだったが、東京近郊に来てからは思ったように仕事が入らない。少ないときは、月に10日働くのがやっと。現場までの交通費などを自腹で支払うと、生活費は4万円ほどしか残らなかった。
「ほとんど失業状態だった」という小島さんだが、「その時は雇用保険のことなんか知らなかったし、会社からは何の説明も受けなかった」。家賃の支払いが遅れてアパートを追い出され、ネットカフェや24時間営業のハンバーガーショップなどで一夜を過ごす日々が続いた。
「当時にはもう戻りたくない」と振り返る小島さんだが、「日雇い派遣では、仕事がない時期もありますから、不安は尽きません」。
◇
日雇い派遣労働者も、加入条件を満たせば、雇用保険に加入できる。仕事がないときには、失業給付を受けることも可能だ。しかし、実際にはその恩恵を受けていない人が多い。
厚生労働省によると、労働者が(1)同じ会社に1年以上、引き続き雇用されると見込まれる(2)1週間の所定労働期間が20時間以上−の2条件を満たせば、事業者は労働者を雇用保険に加入させる義務がある。短期契約の派遣社員でも、原則は同じだ。

