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【ゆうゆうLife】介護 認知症予防のできる「まち」(上)元気なうちから (2/3ページ)
脳を鍛える教室も盛んだ。3月中旬の昼下がり。東京都文京区で開かれた「脳の健康教室」では、60代〜90代の高齢者約20人が、足し算や引き算を解いていた。
主婦の菅野須美子さん(81)は「認知症になったら家族は介護が大変だと聞きますし、なるべくなら、ならずに済ませたい。もともと、漢字や算数は好きなので、お勉強の感覚ではなく、楽しんでいます」と話す。
認知症予防のために、読み書きや簡単な計算、数字を順番に盤に並べるプログラムは、脳の機能研究で知られる東北大学の川島隆太教授と公文教育研究会などが共同で開発し、全国129市区町村で行われている。
くもん学習療法センターによると、岐阜県の60代〜90代の高齢者約260人に6カ月間、教室に参加してもらい、自宅では1日平均約15分の学習をしてもらった結果、参加者の認知機能の平均点が向上したという。
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運動や栄養、頭を使うことが、なぜ認知症予防になるのか。
順天堂大学の新井平伊教授によると、理由はこうだ。
「アルツハイマー病の原因は不明ですが、脳内に異常なタンパクの『アミロイド』が増加し、神経細胞を死滅させるという説が有力です。動物実験では、運動でアミロイド量が減少し、地域集団を対象にした調査でも、ゲームや有酸素運動をしたり、青魚やポリフェノール摂取量が多い人は発症率が低い、という結果が出ています。生活習慣の改善で発症の可能性を少しでも下げることが重要だという考えが主流になってきています」
頭を使うことが認知症予防につながるのかどうかについて、新井教授は「頭を使い、考えれば、神経細胞間の新しい連絡網が作られ、加齢による細胞減少を補えるので、認知症の発症を遅らせる可能性はあります。ただ、完全に予防できるわけではないので、やり過ぎてストレスにならないこと、そして、読み書きや計算の単なるくり返しでなく、計画する、推測する、創造するなどで楽しみながら頭を使うことが重要です」と指摘する。

