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【ゆうゆうLife】介護 自力でトイレに行ける住宅改修(上) (1/3ページ)

2008.3.17 08:41
このニュースのトピックス介護
新築時についていたL字形手すりは便器に近すぎて、役立たなかった(金沢善智・目白大学教授提供)新築時についていたL字形手すりは便器に近すぎて、役立たなかった(金沢善智・目白大学教授提供)

 

人間の動きに家を合わせる

 1人でトイレに行けるかどうかは、在宅介護を続ける上で重要なポイントです。夜間のトイレ介助が必要だと、本人もつらいし、介護者の負担も大きいからです。トイレ自立は、手すり設置や段差解消などの住宅改修で可能になることもあります。ただし、その人の身体状況や生活を理解して行わなければ、効果が上がらないケースもあるようです。(寺田理恵)

 会社経営者の50歳代男性は、自立を目指してバリアフリーの家を新築したにもかかわらず、1人でトイレを使うことができなかった。

 男性は脳出血後、左半身にまひが残り、妻の介護を受けていたが、古い家屋は段差が多く、通院などの外出も困難。妻の介護負担は重く、それが男性のストレスになっていた。そこで、男性が車いすで移動できるよう、バリアフリー仕様の輸入住宅を新築した。けれども、妻の負担は減らず、夫妻は「新築してもダメ」と落胆していた。

 理学療法士で工学修士(建築学)の金沢善智(よしのり)・目白大学教授が男性のバリアフリー住宅での生活をみると、廊下やドアの幅が広いものの、肝心のトイレが少し狭かった。

 男性がトイレに行くには、ドアが障害となった。

 男性は車いすで便器に近寄れば、自分で便座に移乗できる。ところが、この家では、便器まで行くのに、最初に廊下のドアを手前に開けて手洗いスペースに入る。さらに奧のドアを開けなければならず、車いすでは奧まで入っていけなかった。

 手すりの位置も、男性の動きに合っていなかった。左半身まひの男性は便座から立ち上がる際、右側のL字形手すりにつかまるが、取り付けてあった位置は便器に座った状態で手前過ぎて、支えにならなかった。

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新築時についていたL字形手すりは便器に近すぎて、役立たなかった(金沢善智・目白大学教授提供)
改修後は奥のドアを撤去し、手すりを入り口方向へ20センチ移動。車いすから立ち上がるための縦手すりも取り付けた(金沢善智・目白大学教授提供)
新築時に取り付けられていた球形のドアノブ
改修後、レバータイプに変更した(いずれも金沢善智・目白大学教授提供)
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