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えっ? 年金記録見つかったら損!? (3/3ページ)
このニュースのトピックス:年金問題
問われる制度の“逆転現象”
年金制度では、保険料を多く納めた人が、より多くの年金を受け取るのが原則だ。漏れていた年金記録が見つかり、未納や未加入とされていた期間が足されれば、増えると考えるのが当たり前。受給額が減ってしまう事態が生じるのは、現在の年金制度そのものに、保険料を多く納めても相応の年金額が得られない“逆転現象”が潜んでいることを示している。
今回のケースは、みなし特例などが原因だが、年金制度には、ほかにもこうした例がある。たとえば、配偶者がいる厚生年金加入者の一部に支給される「加給年金」。厚生年金に20年以上加入した配偶者が、自身の年金を受け始めると支給されなくなる。その結果、例えば厚生年金に18年しか加入していない配偶者がいる人より、保険料を多く納めたのに受給額が少なくなるケースもある。
税制では、逆転現象が生じないように、控除の設定などに一定の配慮がなされている。それに比べると、年金制度は公平さの確保に鈍感だと指摘されてもしかたがない。きちんと保険料を納めている人が不公平感を抱かないですむように、制度の是正を考えるべきだろう。 (佐藤好美)
厚生年金の中高齢特例
現在の年金制度では、加入期間が原則25年以上ないと、年金が受け取れない。だが、旧制度の厚生年金では、老齢年金の資格期間は20年だった。さらに制度が始まってから年金に加入した中高齢者も厚生年金が受け取れるように、15年以上加入期間があれば、年金を受けることができた。このため、現行制度でも一定年齢以上の人は、加入期間が短くても加入期間を満たしているとみなし、年金が受け取れる特例が経過措置として設けられている。
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