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【ゆうゆうLife】医療 がん患者が使えない介護保険(下) (3/4ページ)
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自宅療養はじわじわと増加しており、介護力の不足も懸念される。
東京都北部で在宅ケアを実施する要町病院(東京都豊島区)によると、在宅看取りの依頼は年々増えている。介護保険が適用になった過去1年でがん専門病院などからの紹介数が20%増加。在宅看取りの経験の薄い訪問介護事業所にも協力を求めた。しかし、それが最後の瞬間での連携ミスにつながる事態も生じた。
在宅看取りでは、死亡まで24時間以内に医者が診断をしていなければ、「変死」扱いで警察の検視の対象になる。要町病院で一昨年までの10年間に、看取りが間に合わず、変死に近い状況になったのは6件。しかし、昨年は1年間で3件にのぼった。うち、2件が独居。
以前は、あわてた家族が救急車を呼び、警察が来てしまうケースが多かったが、昨年はいずれのケースも、救急車を呼んだのはヘルパーだったという。
要町病院の吉沢明孝副院長は「独居でも、最後まで家で過ごすことはできる。しかし、人手が足りない分、きめ細かい対応が必要になる。ヘルパーらには主治医への連絡厳守を申し送りしていたのに、守られなかった。複数のヘルパーが入るため、申し送りが行き渡らなかったようだ」と、くやしがる。
背景には、核家族化で介護力が乏しく、ヘルパーに支援を求める世帯が増えたこともありそうだ。吉沢副院長は「良い自宅療養を実現するには、医療、看護、介護をバランス良く利用できることが条件。現状は看取りのできる看護師も介護士も少ない。在宅ケアを普及させるなら、マンパワーの充実が不可欠だ」と話している。

