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介護を変える“孫力” 「しがらみ少なく冷静になれる」 (1/3ページ)
社会の高齢化が進むなか、親に代わって、祖父母の介護に関心を持つ孫世代がいる。「嫁しゅうとめのような感情的なしこりがない」「親よりも祖父母の“老い”を冷静に受け止められる」と彼らはいう。孫の活躍で、家族介護のあり方が変わる可能性はあるのだろうか。(村島有紀)
介護サービス事業者「東電パートナーズ」(東京都中央区)で働く介護福祉士、福住尚将さん(29)が、介護の仕事に本格的に興味を持ったのは大学生のころ。同居していた祖母が軽い認知症になったのがきっかけだった。おしゃれでいつもシャンとしていた祖母が、80歳を過ぎて自分のことを父の名である「テルオ、テルオ」と呼び始め、夜中に起き出しては「スマップがくるから」と5人分のショウガ焼きを作っていた。
祖母の状態を受け入れられず、オロオロする両親を横目に、養護学校の教師になりたくて福祉を学んでいた福住さんは、真剣に介護の勉強に取り組み、認知症の進行を遅らせるための療法を祖母に試すなど、積極的にかかわった。
「自分が小さい時に、おいしいそうめんを作ってくれたり、デパートに連れて行ってくれたりした祖母が認知症になり悲しかった。でも父親は、僕以上に祖母の状態を受容できない。孫である自分の方が冷静に判断できたし、家族の役に立てたと思う」と振り返る。

