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【命の処方箋】(5) 友人の死、「生き方も受け継いで」 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:伝統芸能
東京・歌舞伎町のショーパブ。雇われ店長だった友人に誘われ、大学生だった佐藤亨さん(27)はサブマネジャーとして店を手伝っていた。店を辞めるはずだったその日は、アフターで客と飲みに行った後、友人が閉店後に送別会を開いてくれることになっていた。しかし店に戻ると、友人の姿はなく、テーブルの上には服や靴、時計、現金などが並べられていた。
「おかしい」。店の従業員と友人を捜していると、午前5時ごろ、救急車のサイレンが聞こえた。店が入居する雑居ビルの非常階段から、若い男が飛び降りたらしい−。「あぁ、また誰か死んだんだ」。すぐにそれが友人だと知らされた。
「病院で確認しても、実感がわかなかった。身体は温かく、いつも寝ている様子と変わらなかった」
なぜ自殺したのか、自分は止めることができなかったのか。永遠に答えが得られない問いを前に、自分を責める日々が始まった。
大学生で結婚し、子供もいたため、実家に頼らずに生活する金が必要だった。稼げる職業を求めて歌舞伎町をさまよっていた20歳のとき、声をかけてくれたのが中学時代の同級生だった友人だ。
夜の仕事は春休みの間だけのつもりが、いつの間にか半年が過ぎていた。大学に戻ることを友人に告げると、「せっかく大学に行ったんだから。おれは裏社会だけど、お前は表でがんばってくれ」と快諾してくれた。盛大な送別会となるはずだった。
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