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【命の処方箋】(2) 心の病 生きることで誰かの役に (1/3ページ)
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▼突然の発作
パニック障害に突然、襲われたのは期末テストの席でのことだった。当時、神戸大医学部4回生だった深田雄志さん(29)は、急におびただしい汗が背中に流れ落ちるのを感じた。シャツは肌にべったりと張り付き、血圧がどんどん下がっていく。教室を飛び出してトイレに駆け込み、動悸(どうき)が収まるまで30分ほどしゃがみこんでからテストに戻った。
「徹夜で勉強する日が続き、前日は栄養ドリンク数本に眠気覚ましのドリンク剤を飲んでいたのも病気を誘発したかもしれません」
こう振り返るが、何が起きたのか分からないままハードな大学生活を続けた。
3カ月後、発作はまたやってきた。呼吸は苦しく、不安感でいっぱいになる。それから2年以上、電車やバスでドアが閉まると、不安感から逃げたい衝動にかられ、徒歩や自転車で移動せざるを得なくなった。
「ちょっとおかしいんちゃう? 心療内科とか行ってみたら」
医学部の友人に勧められて初めて、自分が病気かもしれないと気付いた。パニック障害や鬱(うつ)について、医学部の授業で分かっていたつもりだったにもかかわらずだ。心療内科に通院し、出された診断結果は「不安神経症」。これから始まる薬とのつきあいを思うと憂鬱(ゆううつ)だった。
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