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過酷な労働…辞めるAD 番組制作に支障も (1/2ページ)
テレビの制作現場を底辺で支えるアシスタントディレクター(AD)の離職が相次いでいる。多くはテレビ局から番組制作の発注を受ける制作会社に所属し、限られた人数でありとあらゆる仕事をこなすが、その過酷さゆえに、早くから見切りをつけて辞めていく若者が後を絶たない。華やかなイメージが強いテレビ業界で今、何が起きているのか。(三宅陽子)
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◆社員定着率は47%
「常に眠くて、(仕事をしたいのに)やれない自分にイライラした」
こう話す女性AD(25)は、1年半で情報番組の制作現場を離れた。勤務時間は朝8時から夜中の1時までで、24時間勤務も週1、2回あった。徹夜で働いた後も家には帰れず、昼まで仮眠を取った後に仕事を再開。仮眠時間は4、5時間程度だったという。
製作会社127社で組織する全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)が昨年4月、非加盟社を含む退職AD9人に実施したヒアリングからは、ADの過酷な労働実態が浮かび上がる。ADの仕事は番組出演者の弁当手配や小道具の配置といった雑用にロケ、収録、編集、オンエアの立ち会いと幅広い。昇格に個人差はあるが、多くの場合、先輩の背中を見ながら仕事を覚えることで、ディレクター、プロデューサーとして成長していく。しかし今、こうしたピラミッドが根本から崩れようとしている。
ATPが今年2月までの10年間に加盟5社を対象に調べた社員定着率は47%、在職期間の平均は1年7カ月と極めて短かった=グラフ。ある制作会社社長は「昔はテレビをやりたい人は山ほどいて、ADの代わりはいくらでもいたが、今は代わりがいない状態」と漏らす。
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