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【外信コラム】イタリア便り 危険な旅の自己責任
以前、人道的な目的があったにせよ勝手にイラクに出かけ反政府組織に拉致され、日本政府が多額の費用と労力をかけて救出、帰国させた日本人のケースがあった。国家は国民の生命を守る責任があるとはいえ、政府が危険情報を出している国へ勝手に行き拉致された人を救出する場合、その救出費用は政府のお金、つまり国民の税金で払うべきなのか?
日本人と違って旅行好きで冒険心が強いイタリア人は、これまでもエジプトやリビアなどの奥地、イエメンや南米などを旅行中に拉致され、現地大使館などを使って政府が救出したケースが多い。だが、2006年1月にイエメンで拉致されたグループの1人は、救出後「素晴らしいところだ、また行きたい」と語り、ひんしゅくを買ったこともある。
イタリアでは旅行者以外に、危険地域で長年にわたり布教と人道的事業に従事しているカトリック聖職者と尼僧や、赤十字系あるいはカトリック系の医療や難民救済に従事するボランティアが拉致されるケースも多く、こうした人々の救出は重要だ。
このため今年初頭、野党・民主党の重鎮ルテッリ下院議員が外務省に次のような要望書を出した。いわく「警告を無視し勝手に危険地域を旅行する者の救出費用は自己負担にさせよ」と。
これから夏休み、わが国でもこうした措置の導入は必要かもしれない。(坂本鉄男)
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