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【いきいき】老舗旅館「俵屋」の小物製作者 赤澤玲子さん (1/3ページ)

2009.5.26 08:13
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赤澤玲子さん赤澤玲子さん

もてなしの逸品に思い込め

 京都を代表する老舗旅館「俵屋」。国内外の著名人が顧客に名を連ねる。客室に備えられた、せっけんやタオル、寝具などの備品は、現在の当主、佐藤年さんが考案し、工夫を重ねて生み出された“俵屋オリジナル”。俵屋のもてなしの心を伝える逸品として、愛用する人も多い。

 愛らしいお針箱もそのひとつ。手触りのよい正絹のカバーの中に、針や糸、針山をおさめた箱が入る。こうした小物を20年にわたり、製作している。老舗旅館の小物を作るプレッシャーに「私にできるのか」と悩んだこともあったが、「きっとできるわよ」と佐藤さんに励まされ、針と糸に思いを込めてきた。

                   ◇

 子供のころから布が大好きだった。高校卒業後は布にかかわりたくて、布問屋に就職。その傍ら専門学校で洋裁を学び、その後、アパレルメーカーに入社した。結婚し、妊娠を機に退職。長女、次女を出産し育児に専念したが、「今できる勉強だと思いながら」子供服を作っていた。2人が保育園に入り、自宅で仕事を始めたが2年後、3人目を妊娠。出産後の再就職先は見つからなかった。

 そんなとき、保育園関係の知人から、「俵屋さんでこれを作れる人を探している」と小さなお針箱を見せられた。保育園の保護者会長をしていたため、バザーを通して手芸の腕前は知られていた。

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赤澤玲子さん
赤澤さんが針と糸に思いを込めて完成させた、お針箱や筆箱などの小物=京都市中京区のギャラリー遊形

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