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【探訪】風薫り放牧場を駆け巡る 長野県木曽町「木曽馬の里」 (1/2ページ)
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朝7時半、日本百名山に数えられる御嶽山麓に広がる開田高原。厩舎(きゅうしゃ)のシャッターが開き、いななきながら我先にと駆け出す馬たち。放牧場を所狭しと駆けまわる木曽馬の姿は、かつて名馬と呼ばれたことを彷彿(ほうふつ)とさせる。
毎年11月から4月末まで、放牧場は牧草育成のため閉鎖される。馬たちにとっては半年ぶりの本格的な運動だ。「この季節が待ち遠しかったのかもしれませんね」。「木曽馬の里」(長野県木曽町)の飼育・調教統括の中川剛さん(32)は目を細める。
木曽馬は北海道の道産子や宮崎県の御崎馬(みさきうま)と並ぶ日本在来馬。平安末期、木曽義仲が京都に向けて挙兵した際に名馬として評価を高め、各国の武将は競って木曽馬を求めた。以後、江戸時代は交通の担い手として、明治時代には山間農耕馬として需要が拡大。明治30〜40年代には飼育頭数が5000〜6000頭にものぼったとの記録も残る。
だが、昭和に入ると体高135センチほどと小柄なため「軍用馬に不向き」と冷遇される羽目に。昭和14年制定の種馬統制法で、純系の種雄馬はたった1頭に減り絶滅の危機にひんした。
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