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【ケンタロウのひと皿勝負】ひらひらカレー他 薄切り肉 煮込まずやわらかく (1/4ページ)
このニュースのトピックス:食・グルメ
子供の頃(ころ)、うちのカレーは角切りの塊肉のカレーではなくて、決まって薄切り肉のカレーだった。
カレーそのものはもちろん大好きだったけど、当時はそれがちょっと不満だった。もしかしたら経済的な理由なのかもと勘ぐったりもした。だからゴロゴロした肉が入ったカレーは憧(あこが)れだった。
実際には経済的な理由ではなくて、たぶん時間的な理由だったのだと思う。働いていた母親は、腹を空かせている子供たちを前に、長い時間かけて煮込むカレーにはなかなか取り組めなかったのだろう。
そんなわけで、大人になって自分でカレーを作るようになると、とにかく塊の肉を使うようになった。子供時代の憧れが炸裂(さくれつ)したのだ。
それからもう少し時間が経(た)つと、ふと薄切り肉のカレーが懐かしくなって、作るようになった。結局はルーツに還るということなのかな。
母親がやっていたように、肉は煮込まず、後からひらひらと加えて少し煮る。そうすると肉がものすごく柔らかく仕上がる。
時間もかからないし肉はやわらかくてうまいし、一石二鳥というわけだ。
これが小林家のカレーです。




