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【仕事人】(14)カラオケを作っているのはこの人です 音のコピー職人・那須博さん(49) (2/3ページ)
このニュースのトピックス:仕事人
「職人」たちの大半はミュージシャンなどの音楽関係者だが、彼も例外ではない。昭和56年にリリースされ、49万枚の売り上げを記録した『キッスは目にして!』などを世に出した「ザ・ヴィーナス」(54〜59年)のギタリストとして活躍した。
当時は楽器による生演奏が好きで、コンピューターの電子音に興味はなかった。都内のスタジオでミュージシャンの坂本龍一(57)がコンピューターで曲を収録する現場に遭遇したときも、「触って壊すと危ない。半径1メートル以内に近づかないようにしよう」と思っていたという。
「ザ・ヴィーナス」解散後、別のユニットで組んだ相方の影響で、専門外のドラムやベースを電子音で作曲するようになった。カラオケの仕事は15年ほど前、知人の紹介がきっかけだった。
「オーケストラによるスケールの大きな曲でも1人で作れてしまうところが魅力」といい、以前よりも、曲を隅々まできめ細かく聞くようになった。同時に、自分の音感が、これまで以上にとぎすまされていくのを感じたという。
日本発祥のカラオケは、国内だけでも年間4000万人以上が利用し、世界にも愛好者は少なくない。最近では人件費の安いアジアにも「職人」の仕事は発注されるようになったが、日本ほど完成度は高くないという。
「カラオケのコピーの仕事は、やはり手先が器用でまじめな日本人にあっているんでしょうね」
■
3年ほど前、医者から職業性難聴といわれた。1日中ヘッドホンを付ける生活が明らかに影響していた。同じ姿勢を続けるため、エコノミークラス症候群に陥りやすいと指摘されたこともあった。日課の散歩は今や欠かせないという。
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