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【探訪】ノリ棚で踊る朝の光 福島県相馬市・松川浦 (1/2ページ)
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夜明け前、鮮やかに雲を染めた朝焼けが水面に反射し、わずかに沈むノリ棚の位置を教えるように直線と鋭角を描く。万葉集にも詠まれた日本百景のひとつ「松川浦」(福島県相馬市)は、潮の満ち引きや時間帯でさまざまに表情を変え、見る者を飽きさせない。
太平洋と隣り合う潟湖(せきこ)で周囲は約20キロ。湖面の半分以上をノリ棚がびっしりとうめ、干潮時には一斉に姿を現す。整然と張り巡らされた、無数のノリ棚が織りなす幾何学模様が見事だ。
松川浦のノリ養殖の歴史は、安政年間(1854〜60年)にさかのぼる。当時の相馬藩士の浜奉行が、千葉県の行徳で技術を習い、この地に広めた。
明治末期、製塩業の衰退でノリ養殖が本格化。昭和30年代、アサクサノリの種網で大成功を収めた。松川浦は生育環境に恵まれ、ノリの種を付着させた網を他の産地より早く出荷できたのが“勝因”だった。
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