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【主張】糖尿病 食の改善と運動が大切だ
「糖尿病」が疑われる成人は2210万人に上ることが厚生労働省の調査で分かった。5年前に比べ1・4倍にも増え、成人のほぼ5人に1人が該当する計算でまさに国民病である。
早期の発見と早い治療、それにライフスタイルの改善が糖尿病治療の決め手となる。血糖値が高い人は早く専門医の診察を受け、血糖をコントロールする治療に専念したい。年末年始はお酒と摂取カロリーが増え油断した人も多いだろう。糖尿病患者とその予備軍は注意したい。
糖尿病とはこうである。膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリン(血糖を減少させるホルモン)の量が不足し、その働きが妨げられたりして血糖値の高い状態が長い間続くと、毛細血管に障害が出て網膜症、脳卒中、腎症などの合併症を引き起こす。最悪の場合、失明や壊疽(えそ)による足の切断もある。
症状が軽いうちはほとんど自覚症状がない。だからこそ定期的に健康診断を受け、治療に臨むことが必要になる。しかし、今回の調査で治療状況を調べたところ、「強く疑われる人」890万人のうち、治療を受けたことがない人が4割にも及んだ。昨年4月からは糖尿病などにつながるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策の特定健診・保健指導も始まっている。進んでこうした健診や指導を受けたい。
糖尿病の多くは、生まれつき糖尿病になりやすい体質に何らかの誘因が加わって発病するといわれる。誘因の中でまず気をつけなければならないのが、インスリンの作用を低下させる肥満である。
肥満は食生活の乱れや運動不足から起こる。適度にカロリーを抑えた食事をとり、体脂肪を燃焼させる運動を続けることが肝要だ。もちろん禁煙も実行したい。
見逃してはならないのがストレスである。人体にストレスがかかると、血糖値を上げるいろいろなホルモンが分泌される。
それに年をとると、細胞が老化して膵臓をはじめ体全体の機能が低下する。高齢化が進むなかで、今後ますます糖尿病患者の増加は予想される。それだけにこうした誘因に気をつけて自分の体の健康維持に努めたい。
調査では9割が「正しい食生活と運動が予防になる」と回答し、予防方法を自覚している。後は自分の健康のために強い意志を持ってこれを実行するしかない。