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山田風太郎の落書きを発見 旧制中学時代、教科書に
「忍法帖」シリーズなどの歴史伝奇小説で知られる山田風太郎(本名・誠也、1922〜2001)が旧制中学時代に落書きした教科書が見つかり、風太郎の出身地の「山田風太郎記念館」(兵庫県養父市)に寄贈された。落書きは愛読していた講談本の挿絵の模写などで、記念館は「将来の歴史伝奇小説につながる貴重な資料」としている。
落書きが残っていたのは、旧制豊岡中学校(現在の県立豊岡高校)時代の友人が使っていた日本史の教科書。1ページ大の余白を使って若侍の絵や虚無僧姿、忠臣蔵の1場面など計4ページ分が鉛筆で描かれていた。友人はその巧さに感心し、その後も風太郎との友情を思って大切に所有していた。
昭和11年の中学2年当時とみられ、このとき、父についで最愛の母の寿子が急死。それまで模範生で成績も優秀だった風太郎は勉強に身が入らず、すべてに反抗的になり、学業よりも映画や文学に熱中した。またしばしば教科書を忘れ、友人に借りては授業をそっちのけで好きな講談本の登場人物などの挿絵を得意気に描いていたという。
地元の風太郎研究家の有本倶子さんは「教科書の落書きはほめられたことではないが、友人が感心するほどの出来栄え。風太郎の但馬時代の生活の一端がうかがえる資料」と話している。
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