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派遣村終了、交錯する期待と不安の声
日比谷公園(東京都千代田区)に開設された「年越し派遣村」が5日朝に「閉村」した。厚生労働省や都の支援策の一環で都内4カ所に用意された旧学校施設などへ移る元派遣社員らからは「光が見えてきた」「不安はある」など、今後の生活に不安と期待の声が漏れた。
集まった人は国会周辺のデモ行進にも参加。生活保護の申請も随時していくという。
厚労省近くの日比谷公園では、ボランティアらが朝からごみ回収などの後片づけを開始。園内に設営されたテントの解体も行い、撤去作業を行った。国会議員らが激励に駆けつける姿も見られた。
最後に出された朝食は、おにぎりとけんちん汁。寒風が吹く中、元派遣社員らは湯気が立ち上る汁をすすっていた。いすゞ自動車藤沢工場(神奈川県藤沢市)で派遣として働いていた男性(47)は寮の退去日前日の今月4日に寮を出て、派遣村のテントで一夜を過ごしたという。
「オーディオなど金に換わるものはすべて換えてきた。とにかく住む所を確保しないと」と男性。3つの大きなバッグを抱えながら、「移動する都内の施設では仕事の紹介もしてくれると聞いた。光が見えてきた。年齢面で不安はあるが、いい仕事に巡りあえば」と期待を示した。
一方、使用期限が5日午前9時までとなっていた臨時宿泊先の厚労省講堂では、午前8時ごろからボランティアらが講堂内から布団など寝具を搬出した。
閉村集会では、派遣ユニオンの関根秀一郎書記長が約340人を前に、「仕事を失い、住まいを奪われた人の受け皿となるような機関が必要。村は閉じるが、今後も支援は続けていく」と訴えると、会場から拍手がわき上がった。
北海道出身で製造メーカーの元派遣社員の男性(43)は、「別の施設で暮らせるということで、とりあえずは安心した。でも期限が1週間なので、その後は分からない。仕事はきっちりと探したい」とうつむきながら話した。
建築現場で日雇いとして働いていた男性(26)は、「まだ若いので、仕事は、探せば何とかなると思うが…。不安は残る」と表情を曇らせた。
実行委によると、同公園がある千代田区に対し、派遣村にいた約230人が生活保護を事前申請。うち80人が同日に区役所に行き、手続きをするという。
正午過ぎからは、実行委員会メンバーや一部の元派遣社員らが、日比谷公園から国会議事堂前までデモ行進。救済を訴えた。




