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【新春対談】羽生善治棋聖×経済評論家・勝間和代さん 意識的にアクセル踏もう“成長の糧” (1/6ページ)
昨年の秋口に起きた米国発の金融危機を境に後退局面に入った世界経済は、回復の兆しを見せずに越年してしまった。国内に目を向ければ、政治の混乱も手伝って停滞感や閉塞(へいそく)感が充満する。それを打ち破り、ピンチをチャンスに変えるためには何が必要か。窮地に追い込まれてもそれを挽回(ばんかい)する“マジック”を得意とする羽生善治棋聖と、「日本を変えよう」という著作も出してさまざまな改革を訴える経済評論家の勝間和代さんに“新年の一手”を聞いた。(聞き手 経済本部部長 谷口正晃)
日本「少し優勢」
−−明けましておめでとうございます。しかし、今年はそうのんきなことも言っていられません。世界経済も日本経済もピンチのままとあって、無気力感や閉塞感が充満しているように感じますが
【勝間】いろいろな統計データから顕著に表れているのが、今の若年層の4人に3人までが「努力が報われる」と思っていないことです。さらに、自分の親世代より状況が悪くなると思っているんです。
−−うーん、年が明けてもそれでは気力は出ませんね。大逆転の「羽生マジック」が必要な局面ですが、気力で何とかなるものでしょうか
【羽生】あれは相手まかせです。将棋というのは、優勢な局面は選択肢も分かりやすく、いい循環が始まるんですが、ミスをして動揺すると局面が混沌(こんとん)としてしまう。そうなると相手まかせ。しかし、そういう状況のほうが打開策を考える。将棋って、基本的に1手差でやっていって、それ以上差が開いたら勝負がついちゃう。だから、あきらめずについてゆく必要がある。根気とか気力がどこまで持続できるのかはあります。
−−防戦はつらそうですね
【羽生】そうでもありません。むしろ、私の場合は、「少し優勢」という局面のほうが心情的にはきついんですね。
【勝間】今の日本が指している将棋はまさに「少し優勢」な局面だと思うんですよ。ちょっとでも悪手を指すと、あっという間に新興国に負ける状態です。
【羽生】しかし、小さな危機の時はミスもしますが、本当に大きな危機に直面したときって、人間は正しい選択をするような気がするんですね。このところの危機はどう見ても小さいとは思えないんで、底力はかなり期待できると思います。
−−経済専門家のお立場から脱出方法を考えると



