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【集う】モンゴル学術シンポジウム「モンゴル高原の環境問題を考える」(東京都世田谷区の日大文理学部百周年記念館)

2008.12.17 22:23
内モンゴル地域で発生する黄砂の原因について研究成果を発表する酪農学院大環境システム学部の星野仏方准教授=13日午後2時半ごろ、東京都世田谷区桜上水の日大文理学部百周年記念館内モンゴル地域で発生する黄砂の原因について研究成果を発表する酪農学院大環境システム学部の星野仏方准教授=13日午後2時半ごろ、東京都世田谷区桜上水の日大文理学部百周年記念館

 ユーラシア大陸の東西交易路として、さまざまな民族が交流を深めてきたシルクロード。日本はその東端に位置するといわれ、1000年以上前から、シルクロードを使って西方民族の文化や歴史を自らに取り入れてきた。

 それらの民族のうち、中国や朝鮮については日本との関係の研究が進んでいるが、モンゴルについてはほとんど進んでいない。「日本人の起源をさかのぼればモンゴルに行き着くところが多く、文化や習慣でも影響は大きいはず」(日大文理学部の島方洸一学部長)というモンゴルの文化や歴史を知ろうと、研究者らが集まり、シンポジウムを開催した。

 シンポジウムの話題の中心になったのがモンゴルの環境問題。内モンゴル地域では、これまで草原のある地帯を転々としていた遊牧民が定住するようになったことで、定住地域の草原を家畜が食い尽くし、砂漠が拡大しているという。

 酪農学園大環境システム学部の星野仏方准教授は、「黄砂の発生場所が内モンゴル地域に北上している」とする分析結果を紹介。日本にも影響を与えるアジア内陸の黄砂の一因が遊牧民の定住にあるという見方を示した。

 日大文理学部地球システム科学科の遠藤邦彦教授は「モンゴルの砂漠化は、環境や植生にも大きな影響を与える。気候や気象をモニターしていくシステムを整備すべき」と話した。

 日大文理学部では、シンポジウムに合わせて24日まで、モンゴル遊牧民の住居「ゲル」を展示するなどした企画展を開催。平成21年4月からは、モンゴル国立大と教職員や学生の交流を深めるための協定を締結し、両校のみならず、両国の関係強化も図る。

 シンポジウムに参加したモンゴル国立大のラウンチン・サミアー副学長は「日本とモンゴル双方の将来を支える学生や若手研究者の育成は、両国の発展に必ず寄与できると信じている」と期待を込めた。(小川寛太)

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内モンゴル地域で発生する黄砂の原因について研究成果を発表する酪農学院大環境システム学部の星野仏方准教授=13日午後2時半ごろ、東京都世田谷区桜上水の日大文理学部百周年記念館
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