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【竹内薫の科学・時事放談】クローンES細胞 人間複製の試みは… (1/2ページ)
このニュースのトピックス:女性
発生・再生科学が熱い。先週は、世界に先駆けてiPS細胞を作成した京都大学の山中伸弥教授が、世界的な権威のあるコッホ賞を受賞した。今月初めには、理化学研究所の若山照彦チームリーダー、若山清香研究員らが、クローンES細胞を使って、16年間凍結保存されていたマウスの死体からクローンを誕生させることに成功した。アメリカでは民主党の次期大統領のオバマ氏が、これまで凍結されていた、連邦予算のES細胞研究への投入を解禁すると宣言した。果たして発生・再生科学の次の10年の主役は、iPS細胞、クローンES細胞、ES細胞のどれになるのだろう?
この3つとも、からだのどのような組織にも成長できるため「万能細胞」と呼ばれるが、それぞれ特徴がある。まずES細胞は、受精卵が必要なため、倫理的な反対が根強い。本来は人間になるはずだったのに心臓にする、というのが「殺人」だと考える人々もいるからだ。また、受精卵をつくることができない人からはES細胞は作れない。
iPS細胞は、人間の皮膚の細胞からも作ることができるため、倫理的な問題がまったくないうえに誰の皮膚からでも作ることができる。クローンES細胞は、ちょうど中間にあり、誰からでも作ることができるが、作成過程で、健康な女性の未受精卵が必要になる。ただし、体外受精に用いられずに廃棄されるはずだった未受精卵を使うことにより、感情的に受け入れられやすい。
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