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【いきいき】日本CHRコンサルティング社長・中西史子さん

2008.11.17 08:27
このニュースのトピックスライフスタイル
従業員の健康を守るための会社を設立した中西史子さん=大阪市北区従業員の健康を守るための会社を設立した中西史子さん=大阪市北区

 ■人と人とのつながり支援

 働く人の心と体の健康を守りたい。こんな気持ちで日本CHRコンサルティング(大阪市)を、精神科医や産業医らと設立した。CHRとは、企業の健康責任(コーポレート・ヘルス・レスポンシビリティー)の意。「従業員は自分の力だけでは健康を守ることができない状況にある。企業側が予防や治療、回復に力を入れてほしい」。こんな願いを社名に込めたという。

                 ■ □ ■

 出産を機に不動産会社を辞めたが、育児中にパソコンでインターネット上のギフトショップを見つけ、結婚祝い、出産祝いのお返しのために利用しながら「これなら在宅で子供を育てながら、私にも商売できるかも」と一念発起。次の子の妊娠中にコツコツとネットショップの勉強、開業準備を進め、出産後すぐに「ハートギフト」を開業した。

 ネットで注文を受け、ギフト用に包装して送る。受注が多くなり近所の主婦に仕事として手伝ってもらいながら事業を拡大していった。ショップを利用した主婦が、パートとして働き始めるなどして、全国に主婦たちのネットワークが出来上がったという。

 さらに、在宅ワークのメリットを生かして、外出しにくい障害のある人が働ける場としても活用され、精神障害者の就労支援として業務を委託している。その時に出会った精神科医の渡辺洋一郎氏から「仕事が原因で鬱病(うつびょう)などにかかる人が増えているが、的確な予防、治療が難しい」と聞いたことが、新たな第一歩を踏み出す契機となった。医療のことなど何も知らなかったため、怖いもの知らずで「それなら、企業の中で従業員を支援できる仕組みをつくればいい。一緒にやりませんか」と手を挙げてしまったのだ。

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 精神科医と産業医、臨床心理士が手を組み、企業側に働きかけて従業員を守る。この発想を実現したのが、8月に設立した日本CHRコンサルティングだ。

 「個の利益に徹しきれない日本文化の土壌に、成果主義という個人主義を導入してしまったため、若い社員も中間管理職も、経営陣もみな余裕がない。今の日本の会社の仕組みそのものに、従業員がストレスをためてしまう原因がある。鬱病は、社会がやさしい気持ちを失っていることによって、発症してしまう病だと思います」と指摘する。

 同社では、精神医学、産業医学、心理学、弁護士、社会保険労務士などの専門家が、従業員の健康、企業の経営体質向上などを支援する。会員企業にはオリジナルのプログラムを作成。また、研修が受けられるセミナーだけの会員も募っている。

 「ギフトショップの仕事も、日本CHRコンサルティングも、人と人とをつなぐことをお手伝いする仕事。今、私がやりたかったのは、このことなのだと実感しています」(武部由香里)

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【プロフィル】中西史子

 なかにし・ふみこ 昭和46年、大阪市生まれ。平成6年に甲南大学文学部英文学科卒業後、積和不動産関西入社。出産を機に8年に退社。10年にインターネットショップ「ハートギフト」(現・キャリアデザイン・インターナショナル)開業。19年に英国国立ウェールズ大学大学院経営学修士修了(MBA)。20年、日本CHRコンサルティング代表取締役就任。

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従業員の健康を守るための会社を設立した中西史子さん=大阪市北区
「ハートギフト」の開業準備をしていた頃の中西さん。長男を育児中でら二男を妊娠中だった。

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