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【人】札幌のシンボル守る 井上和雄さん 「この仕事が天職なのでしょう」 (1/2ページ)

2008.11.5 20:47
札幌市のシンボル、時計台の時計を守り続けている井上和雄さん=札幌市中央区の時計台2階札幌市のシンボル、時計台の時計を守り続けている井上和雄さん=札幌市中央区の時計台2階

 札幌のシンボル、時計台は明治11年、札幌農学校(北海道大学の前身)の演武場として創建された。今年で130周年。記念の年に、長年、時計の保守・整備を担ってきた功績が評価され、市長特別表彰を受けた。

 「親子2代で時計台を守ってきたことが理由で表彰を受けましたが、おやじが時計の保守を手がけたのは偶然なんです」

 創建当時は時計はなく、小さな鐘楼が時を告げていた。米東部のボストンからハワード社製の時計が輸入され、演武場に設置されたのは明治14年。開拓時代の「北の大地」に鐘の音を響かせてきたが、昭和8年ごろになると、手入れが行き届かず、止まりがちになっていた。

 「時計職人だったおやじが市役所に『なぜ札幌の象徴である時計の修理をしないんだ』と乗り込んだ。市は『予算がない』の一点張り。『このままじゃ、時計が駄目になる』と無料奉仕で修理・保守を始めたことがきっかけなんです」

 動力が石のおもりのため、人力でおもりを巻き上げねば、時計は4日以上動かない。以来、父親の故井上清氏が修理・保守を担うようになった。

 父親を手伝うようになったのは昭和22年。「飛行機好きで、昭和19年に東京の航空機工場に就職したが、終戦。札幌に戻ったものの仕事がなく、おやじの弟子になった」。厳しい父のもと、修業の日々が続いた。「時計は常時、誰かが世話をしないと動かない」。今も週2回のおもりの巻き上げを欠かさない。

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札幌市のシンボル、時計台の時計を守り続けている井上和雄さん=札幌市中央区の時計台2階
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