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【秋の褒賞】紫綬褒章 文楽人形遣い 桐竹勘十郎さん(55)
■群抜く実力も「一生修業」
「うちの世界は一生修業。僕なんかまだまだもがき苦しんでいる最中です」と言いつつも、「舞台の質を落とさないような芸をお見せしなければと責任を感じます」。
群を抜くテクニック、躍動的に人形を遣い、「絵本太功記(たいこうき)」の光秀、「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」の団七のような立役(たちやく)を中心に、女方から三枚目までこなすオールラウンダー。観客の目を一瞬でひきつけて離さない魅力がある。
父は人形遣いの人間国宝、二世桐竹勘十郎。中学生のときアルバイトで舞台の手伝いをしたことから文楽の世界に入り、人間国宝・吉田簑助に入門。平成15年、亡父の名跡を継いで三世勘十郎を襲名した。
文楽は実力社会。二世であろうが特別扱いはない。生来のセンスに努力を重ね、いまや毎公演、座頭(ざがしら)格の人形を遣うまでに。
時間があくと、学校や地域に出向き文楽普及に努めている。「まだ文楽を知らない方がいらっしゃる。見たら喜んでくださる、そう信じて頑張ります」
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