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【一筆多論】木村良一 ケータイに頼り過ぎるな (1/2ページ)
このニュースのトピックス:自衛隊
ケータイ(携帯電話)を買い替えた。4年余り使っていたから接触不良を起こしたのか、数日前からディスプレーが映りにくくなっていた。これまでに登録した取材相手の電話番号まで消えてしまっては、仕事ができなくなる。そう考えて早めに買い替えた。
それにしても、ケータイはいつの間にか仕事の中で欠かせない存在になっている。
私がケータイを使い始めた当時、そのずうたいは大きかった。20年前の昭和63年7月、海上自衛隊の潜水艦なだしおと釣り船第一富士丸が衝突した海難事故を横須賀で取材したときは、肩から重いバッテリー付き電話機を下げながら電波の良い場所を探し回った。
それがいまのケータイは、上着のポケットに入るコンパクトサイズである。しかも電子メール、インターネット接続、デジカメ、ワンセグによるテレビ映像など20年前には想像も及ばない機能がたくさん搭載され、子供から大人までが夢中になっている。
ケータイがなかったころ、新聞記者が事件や事故の現場に駆けつけると、まず最初にやったのが電話の確保だった。公衆電話や電話を使わせてもらえる民家を見つけ、若手の記者に張り付かせて他社の記者に取られないようにしたものである。
現場からの原稿は「勧進帳」といって取材ノートのメモを見ながら頭の中で作り上げた原稿をそのまま電話で吹き込み、社内にいる記者が原稿用紙に書き取った。
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