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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 日本小説ブームの秘密
韓国の日本小説ブームはもうニュースではないが最近、韓国の知り合いが小路幸也著『モーニング』という小説を持ってきて読んでみてくれという。彼はソウル中心街に大きなビルを持ち、流通関係など手広くビジネスをやってきたが、もっと意味のあることをやりたいと出版にも乗り出した。
幅広い出版社を目指したいと、手始めに日本の小説の翻訳出版を企画しさる人から『モーニング』を勧められたという。読んで感想を聞かせてほしいというのだ。日本の最近の作家はあまりなじみがないが読んでみると結構、面白い。
中年世代が昔の仲間の葬式で集まったのを機に、共に過ごした自分たちの過去を回想するという一種の青春小説だ。恋、音楽、バイト、遊び、家族、お互いの秘密…。「1980年代の日本人の青春」が甘酸っぱく、ちょっぴりドラマチックに描かれているのだが、こんな作品が韓国の読者に受けるかどうか?
一方、日本の「共立国際交流奨学財団」が韓国でやっている「日本体験企画コンテスト」の審査員として最近、応募エッセイ約50編を読む機会があった。中に文学モノもあって、村上春樹など現代モノへの関心が目立つ。作品をたどるかたちで「日本体験」をしたいというのだ。
あるファンは「日本の小説の現実は今の私にすごく生々しく感じられる。私たちにも経験できそうなストーリーだ。私たちは共通した感性を持っている…」という。『モーニング』も売れるかもしれない。(黒田勝弘)
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