橋を架けることも船で渡ることも許されず、東海道有数の難所となった大井川を控えた宿場。大雨による増水で、足止めされた旅人が何日も過ごすことがあり、江戸のようなにぎわいをみせた。
その活気を今に伝えるのが大井川川越遺跡(国指定文化財)。旅人が渡河に必要な川札を買った「川会所」、渡しで働く人たちが集まっていた「番宿」など、復元された街並みが往時をしのばせる。
夕暮れ時、番宿にあがってみると、江戸時代に生きた人々の元気な会話が聞こえてきそうだった。