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声援支えに6分間 がん闘病37歳女性、故郷福井で初の高座
このニュースのトピックス:伝統芸能
十二指腸がんで余命数カ月と宣告された女性が、上方落語の寄席「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)で開かれている落語家入門講座を修了した。出身地の福井県で20日に開かれた女性落語大会では、初めての高座を体験。何度もつっかえながらの落語だったが、「落語を始めて本当によかった。満足です」と笑顔で振り返った。
女性は同県鯖江市の元会社員、街道徳尾(のりお)さん(37)。昨年6月、医師からがん宣告を受けた。すでに膵臓(すいぞう)などへ転移しており、余命を問われた医師の答えは「1年単位ではなく、数カ月単位で考えてください」だった。
通院するとき以外は自宅に引きこもりがちな日々が続いたが、今年4月、偶然インターネットで知った繁昌亭に出かけた。それまで落語は聞いたこともなかったが、人を笑わせる技に涙が出るほど感動した。
「落語の登場人物のように人を笑わせたい」と、6カ月の入門講座に参加。闘病生活の中で2週間に1回のけいこに鯖江市から通い抜き、今月17日に講座を修了。桂三枝さんから芸名「天神亭楽々」を授かった。
20日の初高座で披露した演目は、入門講座で習った「道具屋」。開始早々につっかえて頭の中が真っ白になったが、知人から飛ぶ「愛嬌(あいきょう)」「がんばれ」の声に支えられ、6分の持ち時間を乗り切った。
街道さんは「知らせていなかったのに昔の同僚や友達が来てくれて、一人ではないことを感じた。落語を始めて本当に良かった」。機会があれば、繁昌亭の落語講座にまた通いたいと話した。
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