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【ウーマン】「エムスール」のハンドメードアクセサリー
重厚な門をくぐって扉を開けると、時間を止めたようなセピアカラーの空間に誘われる。高い天井に葉脈の模様が施された磨(す)りガラス、使い込まれた木の艶(つや)やかさ。京都御所にほど近い閑静な住宅街にある洋館は、大正元年に産院として建てられたものだ。
その1室にアトリエを構えるのは、アクセサリーデザイナーの小野映美さんが編み出すブランド「エムスール」。造花やレース、羽根や布などを用いた、柔らかく温かみのあるアクセサリーが、アンティーク家具を彩るように並ぶ。
「服になじむアクセサリー作りを心がけています。一つ一つ手作りなので、大量生産にはない表情があるはずですよ」と小野さん。
化繊や綿で編まれた花は中間色に染められ、時を経たような優しい色合いだ。真っ白や原色のものは見あたらない。地が白のものは紅茶を染液とした生成り色に。また、黒であっても深みのある茶が混じっていたり。手にとれば、染めや細工の美しさを感じる。
小野さんは3年前まで企業のアクセサリーデザイナーだった。デッサンのみにかかわり、大量生産されてゆく商品は、自分にとって遠い存在だったという。「自分が好きなものを作りたい」と退職し、ワゴンショップを開いた。昨年秋、京都市の助成を受けて念願のアトリエをオープンした。
ウエディングでフラワーシャワーのときに使われる、ローズペダルをタグにするなど、ガーリッシュで“かわいい”工夫も。「タグを外さずにつけている人を見かけて、思わず声をかけそうになりました」というほど。
ファッションの中でスパイス的な位置を占めるアクセサリーだが、アクセ主体の服作りをこの秋からテキスタイルデザイナーとコラボレーションで発表する予定だ。「どんなデザインになるかはまだ頭の中。楽しみにしていてください」
エムスールのアクセサリーは全国のセレクトショップでも展開中だが、9月13日から10月1日まで京都市内の藤井大丸で“旅するアクセサリー”をテーマにテナントを設けるという。(木村郁子)
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「エムスール」 京都市中京区麩屋町通竹屋町上ル舟屋町410の1、(電)075・950・8580




