ニュース: 生活 RSS feed
【トカラの島風 夏】素朴な信仰こそ宝
トカラ列島(鹿児島県十島村)の最南端に位置する人口約120人の宝島。トカラは宝が語源とする説もある。また、英国の作家スティーブンソンの小説「宝島」のモデルになったとも言われる。
島内には大小合わせて14の鍾乳洞がある。キャプテン・キッドの財宝の隠し場ではと、多くの“トレジャーハンター”が探索したこともある。その中で最大の「観音堂」は奥行き60メートル。入り口付近には観音様が祭られている。
その中で最大の「観音堂」は奥行き約60メートル。入り口付近には観音様が祭られている。午後の日差しが、後光のように洞内を照らした。
「観音堂は昔から島民にとっての神様。毎月1日と15日は当番制で掃除をし、お供えをする」と島に住む岩下憲男さん(63)。今でも島に帰省した人の多くがお参りに訪れる。
宝島で財宝が見つかった記録はない。だが、島民に深く根づいた素朴な信仰心こそが本当の宝かもしれない。(文 古厩正樹)


