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【トカラの島風 夏】平家伝説残る岩群
トカラ列島(鹿児島県十島村)のあちこちに、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落ち武者たちが隠れ住んだという伝説が残っている。
列島南端の宝島。その南の岬にある荒木崎灯台に向かう轍(わだち)は、ゴツゴツとした異様な形の岩々を縫うように延びている。
落ち延びてきた平家の残党は、この岩を天然の要塞(ようさい)としてとどまり、絶えず源氏の追っ手を監視していた−。
島に残る逸話から「平家の砦(とりで)」と呼ばれている。確かに守りやすく攻めがたい地形である。
日が沈むと灯台に明かりが入った。800年もの昔、落人が息をひそめて暮らしていたとされる場所を明るく照らし出していた。(写真・文 古厩正樹)
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