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祇園祭 蟷螂山創始者との縁が500年ぶりに復活

2008.7.16 11:47
このニュースのトピックス伝統芸能
祇園祭の蟷螂山。屋根にはカマキリを配置した=京都市中京区(柿平博文撮影)祇園祭の蟷螂山。屋根にはカマキリを配置した=京都市中京区(柿平博文撮影)

 京都・祇園祭の16日夜の宵山で、神奈川県小田原市の市民らが歌舞伎十八番の一つとして知られる「外郎売(ういろううり)の口上」を初披露する。山鉾(やまほこ)の一つ蟷螂(とうろう)山を創始後、16世紀初め同市に移った外郎(ういろう)家と、蟷螂山保存会との交流が約500年ぶりに復活したことによる試み。外郎家は薬や菓子の「ういろう」を作って朝廷にも重用され、その財で蟷螂山を支えたという。

 外郎家の祖先、陳大年(ちんたいねん)は南北朝時代の14世紀後半、中国・明から帰化して現在の京都市中京区の蟷螂山町内に住んだ。外郎家が明から持ち帰った技術で作る薬や菓子は「ういろう」と呼ばれて評判となり、豊かな財力で蟷螂山を創始、援助を続けたという。屋根には力の弱い者が大敵に立ち向かう象徴として中国の古い詩文集に登場するカマキリを配置した。

 外郎家は、戦国時代の1504年に現在の小田原市へ移ったため蟷螂山との縁は途絶えていたが、伝統に回帰しようと、小田原市で「ういろう」の製造販売を手掛ける外郎家との交流を約3年前から保存会が復活。再び祭りにかかわってもらおうと働きかけ、その第一弾として今年は口上に取り組んでいる市民グループを紹介されたという。

 口上は、江戸時代に2代目市川団十郎が作ったとされ、歌舞伎十八番の一つとしても知られる。「拙者(せっしゃ)親方(おやかた)と申すは…」から始まり、薬の歴史や効能などを日本語の豊かな表現や言い回しを駆使して説明。早口言葉も盛り込まれてアナウンサーなどの滑舌練習としても親しまれている。

 上演は16日午後6時15分と同7時15分からの2回、蟷螂山の前で行われる。蟷螂山保存会は「京都と小田原の交流を通して、蟷螂山の歴史や文化の深さを知ってもらいたい」と期待している。

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祇園祭の蟷螂山。屋根にはカマキリを配置した=京都市中京区(柿平博文撮影)

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