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【君たちのために 元家裁判事のつぶやき】(29)薬物依存者への治療 (1/2ページ)
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薬物(覚醒(かくせい)剤など)依存者のリハビリ施設「ダルク」の宣伝をしたい。2回に分けて書く。
覚醒剤使用は犯罪である以前に強固な「病気」であるようだ。医学的治療も一部必要であるが、心理的治療が最も肝要である。
その方法として、「仲間との話し合い」が決定的に大切であり、大きな成果を上げていることを知った。見学に行くと(誰でも行けます)、3つのことに驚く。
「ここまで率直に自分の弱点を語れるのか」「ここまでトコトン、他人の話に真剣に耳を傾け続けられるのか」「ここまで人は平等であり得るのか(今日から断薬を始める人も、二十何年クリーンでいる人も、今日一日頑張ろうということで全く平等だ、と皆が当然のように思っている)」−の3つだ。
覚醒剤の自己使用は、私が子どものころは合法的だった。小学校の近くに住んでいた「ヒロポン(覚醒剤)中毒のお兄さん」が絵描きで、目の前で馬の絵を描いて小学生にくれるので、人気者だった。私ももらった。
覚醒剤の自己使用が「犯罪」とされた後、その処罰は「厳罰化」の一途をたどっている。
今、初犯は懲役1年6月・執行猶予3年だが、ほとんどの人が、再犯する。執行猶予になった後、見つからないための工夫をするので、捕まる比率は100%ではないが、「気の毒かどうかはともかく」様々な機会に発覚する。交通事故の被害者になったときなどが典型的である。そして、執行猶予中の再犯ということで、今度は、懲役2年の実刑になるのだそうだ。前の執行猶予も取り消しになるから、合わせて3年半刑務所に入る。
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